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取り扱い商品

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印刷版

アルミ印刷版買取価格について
オフセット印刷で使用されたCTP版、PS版のアルミニウムスクラップです。代表的な素材は1050番でアルミ純度は99.5%以上となります。形状は薄い板材で標準的な厚みは0.24mm、或いは0.30mmです。長さ、幅は印刷機の種類やメーカーによってサイズが異なります。枚葉、輪転、フォーム印刷、UV印刷等で使用された刷版となります。製版前、印刷前の製品のように刷版の間に紙が挟んでいる場合は、合紙を一枚ずつ取り除く必要があるため価格が下がります。印刷版と印刷版の間に他の金属やブランケットが挟んでいる場合も重量の減量、或いは買取価格が下がります。また、インクが大量に付着している場合も購入単価が下がります。荷姿として段ボールケースに入ったままの状態でも構いません。
東レ(株)の水なし版も同様に買い取りしています。水なし版とは湿し水を使用しない版材でインキ反発物質であるシリコンゴムを塗布したアルミ版でございます。
シルバーマスターやピンクマスター等の紙版は買い取りしていませんのでご注意下さい。アルミ印刷版に形状が似た製品に、亜鉛板・ジンク板(上記写真2枚目参照)がありますが、混入された場合、メーカーへ納品する前に手作業で選別する必要があります。そのため買取価格が下がりますので、個別に管理するようご注意下さい。勿論亜鉛板・ジンク板は亜鉛スクラップとして別途買取可能であります。
PS版(Presensitized Plate)とは古くから使用されてきたアナログ作業で製版されたアルミ印刷版のことです。データからフィルムを出力し、製版フィルムをPS版と呼ばれるアルミ板に焼き付けて刷版を制作していました。それに比べ、2000年頃から広まりましたCTP版(Computer To Plate)はデータをフィルムを介さずに、直接アルミ版に出力する方法です。フィルムを作成する作業が無いためコスト削減、品質の向上等のメリットがあり、現在ではCTPを利用したアルミ版が主流になっています。当社ではこちらのアルミ印刷版を主力としており、必ず他社より1円でも高く買い取りしています。扱い量は国内有数の量を誇ります。国内で一番の買取価格をお約束します。引き取り、持ち込み店頭買取、どちらにも対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。

アルミニウムについて


アルミニウムは原子記号13の元素です。元素記号はAlで、鉄や銅等と同様に生活に密着した身近な金属であります。密度は2.7g/㎤で融点は660.4℃、沸点は2470℃です。常温常圧で高い熱伝導性と電気伝導性を持ち、加工しやすく様々な産業に使用されています。鉄や銅に比べて、アルミは密度が約1/3と極めて軽く、軽金属のカテゴリに属します。株式会社八木ではアルミリサイクル促進のため、積極的にアルミスクラップを買取しています。

アルミニウムについて

アルミニウムの特徴的な性質として以下の点が挙げられます。
□軽い
アルミニウムの一番の特徴は軽さです。密度が2.7g/㎤で銅(8.9g/㎤)や鉄(7.86g/㎤)と比べ非常に軽く、軽金属(比重が4ないし5よりも小さい金属)を代表する金属であります。
□耐食性に優れる
アルミニウムは錆びにくい金属と言われています。空気中で表面に酸化被膜(0.001mm、Al₂O₃)を発生させる事で内部が保護されるためです。アルミニウム合金は添加される元素によって耐食性が変動します。
□加工性が良く、鋳造性に優れる
アルミニウムは加工しやすい金属です。板、管、棒、型材、箔等様々な形状の製品に加工する事ができます。また鋳造しやすい事から多くの機械部品等に使用されています。
□電気、熱をよく通す
アルミニウムは主な工業用材料の中では、銅の次に電気をよく通します。このため高電圧の送電線やエレクトロニクス分野で使用されています。また、アルミの熱伝導率は鉄の約3倍です。温まりやすく、冷えやすいという性質です。冷暖房装置や飲料缶、放熱フィンやヒートシンク等に使用されています。
□リサイクル性に優れる
アルミニウムは他の金属と比べ、錆びにくく、融点も低いため、リサイクルしやすい金属です。身近なところではアルミ缶やアルミサッシ等、多くの種類のアルミニウム製品が使用後にリサイクルされ再びアルミニウム製品に生まれ変わっています。
その他の特性として、非磁性、真空特性に優れる、接合しやすい等、実用金属として役立つ面が挙げられます。

用途

アルミやアルミ合金は多肢にわたって利用されていますが、製品の大きな需要の分類として輸送、建設、箔・金属製品、缶・食品の4つがあげられます。輸送向けが最も多く、特に自動車向けに外板材・内板材をはじめエンジン部品にも多くのアルミが製造されています。建築向けとしては窓枠のサッシやドア材、ビルのカーテンウォール、スパンドレルやパーテーション材等に広く用いられています。箔・金属製品としては、アルミホイルや食料品向けの箔、コンデンサー、リチウムイオン電池向け等があり、缶・食品の分野では飲料缶、食料品包装への需要があります。

種類

アルミニウムは軽量という特徴がありますが、一方で柔らかい金属であるため、様々な他の金属との合金とすることで強度を調整し、使用されています。銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ケイ素、ニッケル等の金属です。アルミニウム合金(aluminum alloy)は用途・成分によって多くの種類があり、加工方法によって展伸材用合金と鋳造材用合金の二つに分けられます。また、それぞれが熱処理合金と非熱処理合金に分別されます。

展伸材用合金

展伸材用合金は圧延や押出、鍛造といった方法で製造される板、形材、管、棒、線等に使用される合金になります。非熱処理型合金と熱処理型合金の2種類に大別され、主要合金元素によってJIS規格において4桁の数字で示され、1000系から8000系まで分類されています。因みに非熱処理型合金は1000系、3000系、4000系、5000系。熱処理型合金は2000系、4000系、6000系、7000系となります。1000系は純度99.0%以上の純アルミニウムで、他の合金系は銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、ケイ素等の元素が添加されています。
①1000系
1000系は純度が99.0%以上で、熱や電気の伝導性に優れたアルミです。成形性、溶接性、耐食性も高くアルミ本来の性質が強く表れている材料になります。そのため、強度が低いため構造材には適していません。したがって機械的強度がそれほど必要ではない部材に使用されます。電線やアルミ箔、反射板、照明器具、電気器具等に使用されています。因みに1050、1085といった下二桁の数字はアルミの純度を表し、それぞれ純度99.5%、99.85%程度の純アルミ材料となります。
②2000系(Al-Cu-Mg系合金)
2000系は主に銅(Cu)を添加し、強度を高めたアルミ合金です。A2017やA2024等が代表的な合金で、強度がある一方、耐食性や溶接性に劣ります。航空機用部材、ネジ・ギヤ部品、船舶用材等に使用されています。
③3000系(Al-Mn系)
3000系は主にマンガン(Mn)が添加された非熱処理型のアルミ合金です。マンガンが添加されることにより純アルミニウムの耐食性を維持させつつ強度を高めています。A3003やA3004等が代表的な合金で、アルミ缶(ADI缶)の胴の部分にはA3004やA3104等が多く使用されています。因みにアルミ缶の蓋材には5000番台合金が使用されています。
④4000系(Al-Si系)
4000系は主にシリコン(Si)を添加したアルミ合金です。シリコンを添加する事で強度を高め、耐摩耗性も向上させています。鋳造用として使用される事も多いです。代表的なアルミにA4032があります
⑤5000系(Al-Mg系)
5000系は主にマグネシウム(Mg)が添加されたアルミ合金です。マグネシウムの添加量は0,5%~5%程度と幅広く、添加量によって強度にも差があります。代表的なアルミにA5052があげられ、機械材料として最も多く使用されています。5052はマグネシウムが約2,5%含まれています。
⑥6000系(Al-Mg-Si系)
添加成分としてマグネシウム(Mg)とシリコン(Si)が添加されたアルミ合金です。強度、耐食性に優れ、構造材としてよく利用されます。特にA6063は押出性に優れ建築用のサッシに使用されています。
⑦7000系(Al-Zn-Mg系)
亜鉛(Zn)とマグネシウム(Mg)を添加したアルミです。熱処理を行う事で他のアルミ合金に比べ極めて高い強度を誇ります。
⑧8000系
1000~7000系に属さない特殊な特性或いは用途向けのアルミ合金です。Al-Li系合金等があります。

鋳造用合金

鋳型に鋳造したり、ダイカスト用として製造される合金です。鋳造とダイカストに分かれ、鋳造に使われるアルミニウムのほとんどは、アルミニウムとシリコンの合金です。元素記号を用いてAl-Si 合金と略されることもあります。
アルミ鋳物は、鋳造(砂型鋳物、金型鋳物)とダイカストに二分され、AC〇〇やADC〇〇といった形で分類されます。頭のAはアルミニウムのA、CはCastingの頭文字で鋳造であることを表しています。DCはdie castingを示しダイカスト鋳造となります。

歴史

アルミニウムの歴史は鉄や銅と比べ浅く、1886年に世界で初めてアメリカのホールとフランスのエルーが独自に現在の電解精錬法(ホール・エルー法)を発明し、工業的な金属として実用化されました。20世紀に入り、ジュラルミンが発明されるとアルミ合金の用途は大きく広がり、主要な金属としての地位を確立しました。特に第一次世界大戦以後、航空機産業の大きな発展に伴い、飛躍的に量産されるようになりました。以後、マグネシウムやチタン等と共に軽金属、軽合金と呼ばれる一分野を形成するまでになりました。<br>
クラーク数によれば自然界におけるアルミの存在量は非常に多く、酸素、ケイ素に続いて第3位であるといわれています。それにもかかわらず、金属として工業化が遅れた理由はアルミが自然界で単体で存在する事は稀で、多くがアルミノ珪酸塩という化合物で存在し、大気中で酸化アルミニウムとなり、酸素との親和力が大きいため、通常の還元法では金属として取り出せなかったためです。錫や鉄、あるいは銀や銅等と比べ、酸化物から酸素を除去する還元が困難であったのです。

生産

アルミニウムはボーキサイト(酸化アルミニウムを含んだ鉱石)を原料としています。バイヤー法といわれる方法でボーキサイト中のアルミナ(酸化アルミニウム)を抽出し、ホール・エルー法でアルミナを電気分解することでアルミニウムが製造されます。電気分解を行うためにアルミニウム製錬は銅や亜鉛等の他の金属と比べ大量の電力を消費します。そのため日本国内でのアルミニウム製錬事業は1970年代の2度のオイルショックを契機にコスト競争力を失い、最後まで操業を続けていた日本軽金属(株)蒲原製造所(静岡市清水区)も2014年にアルミニウム電解事業を停止させました。現在、日本国内ではボーキサイトからアルミニウム製錬は行われていません。
現在のボーキサイトの生産国はオーストラリア、ギニア、中国、ブラジル等で、アルミナは中国、オーストラリア、ブラジルが主な生産国です。アルミ新地金の生産国は1位が圧倒的に中国でロシア、カナダ、UAEと続きます。ボーキサイト原産国、或いは安価な電力供給が可能な国で製錬される傾向が強いです。