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取り扱い商品

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上銅(パイプ)

主に空調用エアコンの冷媒管に使用されている銅パイプのスクラップです。純銅、リン脱酸銅のパイプで、表面、断面に緑青等の劣化が無いもの、ガス溶接した箇所も無いパイプのみの状態になります。勿論フレアナット(真鍮ナット)も接続していない状態です。
エアコンの配管には冷媒管、ドレンパイプ、配管化粧カバーがありますが、冷媒管の銅パイプに金属としての価値があります。冷媒管とはクーラーの室外機と室内機を接続する管です。セット内容によりペアコイルやシングルコイルとも呼ばれます。構造としては大小の銅管が2本1組になっている場合が多いです。銅パイプのサイズによって2分3分や2分4分等と径のサイズで呼び名があります。それぞれが断熱材で覆われていて、室外から室内への給気、室内から室外への廃棄が必要となるため、2種類のセットとなっています。冷媒管のメーカーとしてオーケー器材や因幡電工、桃陽電線、関東器材等があります。
断熱材が付着したままでも「銅パイプ(皮付)」として勿論買い取りは可能ですが、断熱材を除去し、パイプのみの状態の方が買取価格は高価になります。カッターナイフ等で簡単に除去出来る場合が多いです。腐食や黒く変色したパイプが混入していますと買取価格は下がります。並銅や込銅パイプとしての評価になりますのでご注意下さい。買取価格・単価については買取価格一覧をご覧ください。
フレア加工されたものはフレアナット(真鍮ナット)やフレアユニオン(下記写真参照)をケーブルカッター等で切断して下さい。

銅について


銅は原子番号29の金属元素です。元素記号はCu、英語はCopper。Cuはラテン語のCuprum(クプルム)からきています。密度は8.94g/㎤で融点は1083℃、沸点は2582℃です。アルミ、ステンレス、鉛といった非鉄金属の中でも代表的な金属であり、生活に身近な金属として、電線をはじめとした有用な工業材料として使用されています。光沢のある赤色の金属です。株式会社八木では銅のリサイクル促進のために銅スクラップを積極的に買取しています。

性質
銅は室温において銀と並び高い電気伝導性をもち、街中の電線や電子機器には欠かせない部品として使用されています。熱伝導性にも優れているため、古くは鍋等の調理器具にも使用されていました。また、耐食性が高いことから建物の屋根や雨といに使用されていたこともあります。加工性(圧延、押出、引抜き、鍛造、板材成形、転造等)が良い事も工業用として有益な要因です。他の性質として磁性がない、光沢が美しい、抗菌作用等が挙げられます。古来からリサイクルされてきた金属の一つで、現在でも多くの銅製品が国内外でリサイクル処理されています。
空気に触れると酸化が進行し、次第に褐色を帯び、緑青へと変化します。因みに緑青は無毒です。
また、銅は人間にとって重要な微量元素であり、生体内には約80mg程度の銅が含まれています。ヘモグロビンを合成するために必要不可欠な元素です。そのため血液中の銅が不足すると、ヘモグロビンの合成や赤血球の生成等の働きが阻害され、鉄分の吸収が妨げられる事により貧血を招きます。ただし、銅は多くの食べ物に含まれていますので、一般的な食生活を送っていれば問題はありません。

純銅の種類
純銅とは高純度の銅のことで、大別すると「無酸素銅」「リン脱酸銅」「タフピッチ銅」の三つに分けられます。酸素含有量が殆ど無い無酸素銅、リン脱酸銅と微量の酸素を含有するタフピッチ銅に分けられます。
無酸素銅は純度99.96%以上の高純度銅です。名前の通り中に含まれる酸素量は0.001%以下になります。JIS規格ではC1020やC1011が該当します。添加元素が無いため加工性、導電性、熱伝導性に優れています。酸化物を含まないため水素脆化(ぜいか、水素吸収により強度が低下する現象)を起こしません。
リン脱酸銅は純度99.9%以上の純銅で0.015~0.04%程度のリンが含まれます。JIS規格ではC1201とC1220が該当します。リンを脱酸剤として使用する事で、酸素を0.01%以下に低下させています。残留するリンによって電気導電率が低下するため電気用材料としてはあまり使用されていません。熱交換機用の銅管等に使用されています。
タフピッチ銅は純度99.9%以上の純銅で微量(0.03~0.05%)の酸素を含有します。JIS規格ではC1100が該当します。電気導電率、熱伝導率は無酸素銅と同等です。板、条、管、棒、線に加工され使用されています。微量の酸素を含むため600℃以上に加熱すると水素脆性を起こす可能性があります。

銅合金
銅はほかの金属と混合させる事で銅合金として広く活用されています。銅合金には多くの種類があり、スクラップとして発生する場合も選別が必要です。代表的なものとして以下の合金があります。
□黄銅(真鍮)
銅と亜鉛(Zn)の合金。学術用語は黄銅ですが、真鍮と呼ばれる事が多いです。銅と亜鉛が主成分であり、鍛造性、加工性に優れているため、銅合金のカテゴリーの中で最も多く使用されています。
□青銅(砲金)
銅と錫(Sn)の合金。砲金と呼ばれることも多いです。最も古くから使用されてきた合金で5000年もの歴史があります。錫が3~9%程度のものが実用青銅として用いられ、錫の含有量によって色調が変わります。耐食性、鋳造性に優れ、現代でも水回りの水栓道具や機械部品等に使用されています。
□リン青銅
銅と錫(Sn)、リン(P)の合金。銅を主成分として、錫が3~9%、リンが0.03~0.35%程度含まれています。電気伝導率、ばね性に優れ、目的に応じてプレス打ち抜き、曲げ等の加工が施され電子、電気分野、自動車分野等の各産業分野で使用されています。
□洋白
銅と亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)の合金。銅を主成分として亜鉛が10~30%、ニッケルが5~30%程度含まれています。銀白色の銅合金で、耐食性に優れ、古くから装飾品や洋食器、楽器等に用いられており、500円玉硬貨にも使用されています(銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%でニッケル黄銅と呼ばれる)。商品によって成分に差があるため、価格を決定するには成分を分析する必要があります。
□白銅(キュープロニッケル)
銅にニッケルを添加した合金です。耐海水性に優れ、船舶部品や海水プラント等に使用されています。C7060やC7150等があります。現在の日本の50円硬貨と100円硬貨には銅75%、ニッケル25%の白銅製です。
□チタン銅
チタンを1~4%程度添加した銅合金です。C1990が有名です。

上記以外にも一般的な銅合金スクラップとして、アームス(アルミ青銅)、ベリリウム銅、クロム銅等非常に多くの種類があります。株式会社八木では銅合金のリサイクル促進のために、各種銅合金スクラップを積極的に買い取りしています。

代表的な銅スクラップ
□上銅 パイプ
エアコンの冷媒管に使用されている銅パイプになります。表面、断面に緑青等の劣化が無いもので、ガス溶接した箇所も無いパイプのみの状態になります。勿論フレアナット(真鍮ナット)も接続していない状態です。
エアコンの配管には冷媒管、ドレンパイプ、配管化粧カバーがありますが、冷媒管の銅パイプに金属としての価値があります。冷媒管とはクーラーの室外機と室内機を接続する管です。セット内容によりペアコイルやシングルコイルとも呼ばれます。構造としては大小の銅管が2本1組になっている場合が多いです。それぞれが断熱材で覆われています。室外から室内への給気、室内から室外への廃棄が必要となるため、2種類のセットとなっているようです。
断熱材が付着したままでも勿論買い取りは可能ですが、断熱材を除去し、パイプのみの状態の方が買取価格は高価になります。カッターナイフ等で簡単に除去出来る場合が多いです。
フレア加工されたものはフレアナット(真鍮ナット)をケーブルカッター等で切断して下さい。

歴史
銅は自然中に自然銅として存在しており、人類が最初に手にしたと言われている程、古くから使われてきました。1万年の歴史があるとされ先史時代の紀元前8000~7000年頃の中東で使用されはじめたと推測されています。装飾品や武器として、或いは紀元前4000年頃には錫を利用した青銅として利用されていました。
日本における銅の歴史は世界に比べ浅く、弥生時代の紀元前300年頃に中国大陸からもたらされ、銅鐸、銅鏡、銅剣、銅鉾等の宝器、祭器として使用されていたといわれています。国産としての銅はさらにその後、698年に初めて銅鉱石が発掘され、仏教の布教に伴い仏像や仏具の作製、更には大仏の鋳造がおこなわれるようになりました。当時の主な需要は仏教用具と和同開珎に代表される金属貨幣でした。江戸時代にはいると、多くの銅鉱山が発見され、中でも愛媛県の別子銅山、栃木県の足尾銅山が栄え、1600年後半から1700年前半までは日本が世界1位の銅生産国でありました。生産量の半分以上はオランダや中国へ輸出されていましたが、1700年前後をピークに技術的な問題から生産量は衰退の一途をたどってしまいます。その後生産が持ち直したのは明治に入ってから、文明開化による近代化で産業技術・機械が導入されたことによります。しかし、チリやアメリカ、アフリカ等の海外鉱山の開発が始まると日本の鉱山は次第に存在感を失い、戦後の公害問題や採算性の悪化により閉山が相次いだ結果、1994年に日本最後の銅鉱山が閉山されました。
現在の主な銅鉱石の生産国はチリ、中国、ペルー、アメリカ、コンゴ、オーストラリア、ロシア、ザンビア、カナダ、メキシコ、インドネシア、カザフスタン、ポーランド、ブラジル、モンゴルと続いています。地球上における銅の埋蔵量はおよそ7億tで、その3割はチリに存在しています。可採埋蔵量は年々増加していますが、推定可採年数は減少傾向にあります。銅価格が低迷する事で探鉱や新規開発投資が落ち込み、可採埋蔵量の積み増しが低迷する事が原因と考えられています。
銅鉱石を製錬して得られる銅地金の生産量および銅地金消費量では中国の世界シェアが非常に高く、中国の景気動向によって銅価格が乱高下する要因の一つになっています。