鉛板
鉛製の板です。遮音や放射線遮蔽のための建築用材料として利用されています。柔軟性に優れ加工性、耐食性も高い。吸音能力が高いので防音目的として壁材、屋根材に使用されます。また、鉛はX線、ガンマ線等の波長の短い電磁波に対して吸収性が高い事から放射線の遮蔽材として身近なものでは病院のレントゲン室やCTスキャン室の遮蔽板、大学や研究所の放射線装置の遮蔽材として広く使用されています。株式会社八木では鉛のリサイクル促進のため鉛スクラップを高価買取しています。買取価格・単価は買取価格一覧をご覧ください。詳細はお気軽にお問合せ下さい。
鉛について
鉛は原子番号が82番の元素です。英語ではlead。元素記号はPbでラテン語のplumbumに由来します。密度は11.34g/㎤で融点は327.46℃、沸点は1749℃です。最も古くから人類が利用してきた金属のひとつで、密度が大きく、融点が低いため容易に溶かすことができます。株式会社八木では鉛リサイクル促進のため、積極的に鉛スクラップを買取しています。
性質
鉛の特徴的な性質として以下の点が挙げられます。
□重い
鉛の比重は11.34と鉄の約1.4倍の重さで、金属の中では比較的比重が高くなっています。
□融点が低い
融点が327.46℃で容易に溶かす事が出来るため、古くから様々な場面で利用されていました。
用途
国内での鉛需要は年間20万~30万トンで推移しています。最も多い用途は鉛バッテリーで全体の85%程度を占めます。その他に放射線遮蔽材、遮音材、鉛管、鉛板、はんだ、バランスウェイト等に使用されています。
歴史
鉛は古代より人類の生活の中で利用されてきた金属の一つで、紀元前5000~7000年には陶器に酸化鉛が使用され、紀元前3000年頃の古代エジプトでは既に装身具や貨幣、漁網の錘等に使われていました。更にローマ時代には水道用鉛管として利用され始め、重要な役割を担ってきました。
日本では1500年代には弾丸用としての利用がされており、江戸中期には屋根瓦として、明治に入り水道用鉛管が使用され始めました。その後は近代化に伴い鉛バッテリー、様々な工業用材料、建材等に用途開発が行われていきました。鉛の毒性については留意されながら、現在においても重要な金属材料であり続けています