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取り扱い商品

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VA線(巻物)

VA線のスクラップです。VA線は電気系統の配線に使用されている一般的な電線、ケーブルです。内部の銅線の太さが1本あたり1.3㎟以上のものになります。株式会社八木ではVA線を高価買取しています。こちらの商品はVA線の製品状態でのスクラップでございます。勿論使用済みの余ったVA線も買取しております。
低圧屋内配線用で非常に多く使用されています。VVF(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)やVVR(Vinyl insulated Vinyl sheathed Round-type cable)と呼ばれています。VVFは断面が平形、VVRは丸形の形状をしています。VA線(ビニル鎧装ケーブル、Vinyl Armored cable)、Fケーブル(Flat cable)と呼ばれることが多いです。VVRはSVとも呼ばれます。
銅の芯線がPVC(ポリ塩化ビニル)で被覆されていて、外側をPVC(ポリ塩化ビニル)のシース(外装)で覆っただけの単純な構造になっています。写真のように電気導体となる心線は一心、二心(写真1枚目)、三心(写真2枚目)、更には4心(写真3枚目)のものもあります。最大電流は銅線の太さによって異なりますが概ね15A~25A程度の電源供給用ケーブルとして普及しています。1.6mm、2.0mm、2.6mmが生産されています。
VVR線はVVF線と異なり丸型の電線になります。IV線をPVC製のシースで覆っている構造はVVF電線と変わりませんが、丸型形状のため内部に介在物が入っています。VVF線と違い、100sqや150sq等大きな径の製品もあります。屋内配線でも使用されますが、CV線の方が多用されています。
また、燃焼しても有害ガスを発生させないよう耐熱性ポリエチレン素材を絶縁体に使用したエコマテリアル電線も製造されています。特に公共施設向けに多く使用されています。
VA線の使用箇所は建築物の電灯・コンセント回路、エアコン用配線、天井裏や壁裏の屋内配線に多く使用されています。600V以下の電気配線に使用され、主にVVFが配線に多用されています。シース(外装)の色は写真のように灰色が多いですが、青色や赤色、白色などカラーVVFと呼ばれるものもあります。 VA線はVVFであれば銅の歩留まりは40%程度になります。VVRであれば線心の数とサイズによって異なります。中の銅線にスクラップとしての価値がありますのでコンセントやブレーカー、ジョイント等の不純物は極力除去しておいた方が高く買取出来ます。また、他の種類の電線と混在で持ち込まれる事も多く、購入価格は現物を確認して変動する事もございます。株式会社八木では銅のリサイクルのために電線・銅線・VA線を積極的に買い取りしています。買取価格・単価については買取価格一覧をご覧ください。詳細のお見積りは無料ですのでお気軽にご相談下さい。

電線について


電線は社会において必要不可欠な電気や、情報を伝達する役割を果たしている資材です。種類が豊富にありますのでスクラップとして扱う際も導体の種類と歩留まり等で選別する必要があります。用途で分けると電力用電線と通信用電線があります。電力用電線は電気の伝送に使用され、絶縁物で被覆した電気導体または絶縁物で被覆した上を保護被膜で保護した線です。銅やアルミニウム等の導体を線状に引き伸ばし、2地点間を結ぶ事で、電気を伝導するが出来ます。電線を構成する電気導体の素材や芯の数が変わると、許容電流も変化します。流れる電流が大きくなれば(CVTケーブル等)、一般的に電線の太さも太くなります。反対に家電等の微弱な電流が流れる電線は太さも細くなります。通信用電線は電気信号を伝えるメタル通信ケーブルと光信号を送る光ファイバーケーブルがあり、画像、映像、音声等の情報を伝達するための電線であります。因みに光ファイバーケーブルはガラスやプラスチックを使用しており、銅は使用されていません。
電線に使用される純銅はタフピッチ銅と無酸素銅が使用されています。銅の他にアルミニウムを使用した電線もあります。主に送電用電線に使用されています。

電線とケーブルの違い
ケーブルは電線に比べ、広義に使用されています。ケーブルカーを引っ張るケーブルをはじめ、吊り橋のケーブル等力学的に引っ張る力を伝達するワイヤーに対してもケーブルと呼ばれますし、勿論、電力を輸送するためや電気信号を伝えるものもケーブルと呼ばれます。一般的には電線は導体が絶縁体である保護被覆に覆われているものを指します。その電線に対して導体に絶縁を施した複数本の絶縁電線を保護するシース(外装)と呼ばれている被覆を施した電線をケーブルと呼びます。シースはケーブルの最も外側に位置する被覆で電線の絶縁層を保護します。一般で使用されている明確な定義はありませんが、ケーブルは広義に使用され、電力線や通信線の集合体をケーブルと呼ぶことが多いようです。

単線とより線の違い
1本の導体で構成された心線を単線、複数本の導体をより合わせて構成された心線をより線と言います。VAやVVF、VVR等は単線になり、屋内配線等に使用されます。より線は単線と比べて曲げやすいという特徴があります。

銅率について
「銅率」とは銅の重量の割合、歩留まりのことです。電線は導体の銅、アルミとそれを取り巻く被覆(ポリエチレンやビニル等)に分別されます。電線全体の重量と銅分の重量比が同率、歩留まりとなります。
例)銅線、雑線の総重量が100kg。銅と被覆を分離した結果、銅線は65kg、被覆部分は35kgでした。その場合は銅率65%、歩留まり65%となります。
この歩留まりが高ければ、電線スクラップとしての価格は高くなりますし、逆に歩留まりが悪ければ電線スクラップとしての価格も安くなります。

電線の種類と用途
電線は用途によって様々な種類があります。電力用、制御・計装用、産業機械用、FA用、通信ケーブル等です。こちらでは電力用ケーブルを使用場面毎に送電、配電、配線としてご紹介します。電力用電線は電気を輸送する事を目的とした電線で、発電所から消費地である一般家庭や工場へ輸送し、更に機械設備、電灯、家電製品等へ電気を送る事が役目です。発電所から変電所へは「送電」、変電所にて電圧を下げた電気を各家庭や工場へ送る事を「配電」、更に家庭内や工場内で電灯や機械設備へ電気を送る事を「配線」と呼びます。

□送電用電線
火力、原子力、水力発電所等から電力消費地近くの変電所まで電力を送る電線が送電線です。送電線は地形により、空中に架設、地下に埋設或いは海底や川底に設置される等、地形によって使用される電線の種類も様々です。
□架空送電線
各地の発電所から都市や工業地帯等への電力消費地近くの変電所まで、高い鉄塔、鉄柱にかける送電線です。超高圧、大容量のものになり、22~500kV程度の電圧が主に採用されています。使用される電線は、国内外ともに鋼心アルミより線(ACSR:Aluminum Conductor Steel Reimforced)が主流になっています。鋼心アルミより線とは亜鉛メッキ鋼線を中心に、周囲を硬アルミ線でより合わせた電線です。絶縁被覆をしない裸の電線です。また、裸硬銅より線も架空送電線に使用されています。
□地中送電線
都市近郊での送電の危険性を避けるため地中に敷設される送電線です。CVケーブルやOFケーブルが使用されています。
□海底送電線
海底や川底に設置される送電用電線です。海や川を隔てた地域への送電、離島などへの送電に使用されます。過酷な環境で使用されるためとても丈夫なものが使用されます。OFケーブルやXLPEケーブル等様々なものがあります。

□配電用電線
変電所から消費地まで電気を配電するために使用される配電用電線です。架空配電線と地中配電線に分けられます。
配電用電線では屋外用架橋ポリエチレン絶緑電線(OC)や架橋ポリエチレンビニルシースケーブル(CV)等が用いられています。また、消費者までの配電線には屋外用ビニル絶緑電線(OW)や引込用ビニル絶緑電線(DV)、ビニル絶縁ケーブル(VV)、架橋ポリエチレンケーブル(CV)等が使用され屋内配線まで接続されています。

□配線用電線
ビルや工場内、一般家庭の電力消費箇所までの配線に使用される電線です。使用箇所の状況に合わせて非常に多くの電線が用いられています。ビニル絶縁電線(IV)、ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)、高圧・低圧架橋ポリエチレンビニルシースケーブル(CV)等が使用されています。また、外装にPVCではなくポリエチレンを使用し環境に配慮したEM電線・ケーブルも使用される事が増えています。